理系にオタクが多い印象はみんな持っている
とりあえず検索してみた
「理系」「オタク」で検索してみると、出るわ出るわ。「何故、理系にオタクが多いのでしょうか?」なんて、理系にオタクが多いことを前提にした議論だらけです。
2014年のマイナビニュース「自分を「オタク」だと思う大学生、全体の40% – 最も割合が高いのは理系男子」という統計結果が出ていました。自分がオタクだと思う人の割合が「文系男子:36.4%」「理系男子:43.9%」(女子は文系、理系で違いなし)とのことです。
この結果どう思いますか? 私は思ったより差が少ないと感じました。
統計の解釈
理系の人間は統計結果を素直に信じないという性を持っています。統計なんてアンケートの取り方ひとつで好きなように操作できることを知っているからです。そして、どのように集計したのか示さないまま、結果を議論しているニュースを見せられ続けて拒否反応を起こしているのです。
でも、この記事には母集団や質問内容が記載されています。それなりに信用して良さそうです。
当然ですが、この結果は「理系の方がオタクが多い」ことを示すのではなく、「理系の方が自分をオタクだと思う学生が多い」ということです。まあ、オタクかどうかの線引きなんてできないので「理系の方がオタクが多い」ことを証明することはできませんが。
理系は自分がオタクだと思いやすい?
Wikipediaに書かれていた岡田斗司夫さんの言葉です。
文系のオタクもいれば、理系のオタクもいる。ただ、文系の人はオタクであることに気後れして、自分がそうであることを隠すんですね。理系の人は隠すという発想がない。
— 岡田斗司夫による発言、『理系白書 この国を静かに支える人たち』(毎日新聞科学環境部、講談社文庫、2006)134頁
うーん、説得力があります。「俺、オタクだし」と明るく言う理系の人間を何人も見てきました。「これが自分だけど何か?」と、いい意味で飾らない、悪い意味で無頓着なタイプが理系に多いのは確かです。
となると、これだけで「文系男子:36.4%」「理系男子:43.9%」くらいの差は説明できそうです。
でもやっぱりオタクが多い
私の経験からいうと、やはり理系の方がオタクが多いと感じています。軽いオタクではなく、濃いオタク中のオタクの話です。これは、理系人間の特性上仕方ないでしょう。
好きなものがあると、それについて知るだけでは飽き足らず、分析したり、理屈をつけたり、どんどんのめり込んでいく、それが理系だからです。私が濃いオタクと呼んだのはこういうタイプの人です。
普段は感じなくても、酒の席などで自分の好きなことの話題になったとき、理系人間は止まりません。そんな細かいところまで? と驚くほどのこだわりを見せるタイプが多いのです。
文系の人でも好きなものの話になると止まらなくなる人がいますが、彼らは語ります。どんなに好きか、どんなに素晴らしいか、を伝えようとします。
しかし理系では伝えようという気持ちが感じられない場合が多いのです。自分の分析や理屈を披露するといった感じです。普段から分析や理屈を考えているから、ついそれが顔を出してしまうのでしょう。
ちなみに、私もオタクです。